宅建 マン管・管理業務主任者

訓練校で6箇月間簿記などを習いながら一気に挑戦しました。マン管の試験が遠方の叔父の葬儀と重なりましたが,他は運よく合格できました。これらの試験内容相互に関連があり、これらの組み合わせも効率的な受験方法でした。

行政書士試験は業務の試験というよりは、法学部の単位取得のための定期試験に近いということができますが、宅建・マン管・管理業務主任者試験は業務の試験の色彩が濃いということができます。実際に試験を受けてみて、知らない者同士の集いといった雰囲気の行政書士試験とは異なり、同業者の毎年の行事といった雰囲気が会場にまでありました。

合格後、宅建は、中京法律専門学校の学生と業者の方のふたりをを最初に同時に教えたのですが、どちらの方も、何回かの挑戦を経験しての出会いでしたので、むしろ、業務の分野よりも権利関係(民法)の分野に力を入れることで合格に導くことができました。管理業務主任者試験のほうは、試験会場で出会った高齢のマンション管理組合の役員の方でしたが、簿記の仕訳、区分所有法に力を注ぎました。行政書士試験と違って、これらの試験合格者は官報にも掲載され、感謝されました。

どうも、義務的・受け身的に受けている方が多くて、切り替えさえ出来れば合格できる方が多いと思います。最初にお教えした学生さんは、7割で合格するところを8割を超える得点で、「取り過ぎた 取り過ぎた」と後悔していました。マンション管理士試験は、また、問題文と答えにセンスがあり、感心してきました。

各資格試験の合格体験記のほか、「宅建合格後のお話」(不動産法律セミナー2008年11月号~1月号 東京法経学院)を連載させていただいています。

塾づけ症候群

子どもにでもおとなにでも塾づけ症候群といってもよい重い病状を感じることが多くなりました。不合格の原因を塾や資格学校のせいにして、ドクターショッピングならぬ、スクールショッピング、あっちの塾や資格学校、こっちの、そっちのと渡り歩くのです。残念なことにどの塾も資格学校もつまずいて困っている者を対象にする講座やコースはありません。似たり寄ったりの講座を受け直すだけなのです。やりなおし講座というのをつくるのが良心的な本物のもののはずです。

小学校の高学年ぐらいの学習事項からもうつまずいてしまっている子どもだけでなく、おとなも大半を制してしまっているのが現状です。決して、それはゆとり世代からのことではありません。算数では、小数の割り算辺りから怪しくなります。概念としての理解に欠けるのです。国語では、文章を読むという基本、動詞の活用から始まる言葉の音韻的・概念的・機能的理解のあたりで出遅れてしまいます。それで、当然、まともな日本語が書けない大人が溢れることになります。

学校はもちろん、塾に行っている子どももつまずきは、つまずいたまま、そのままに、次に進んでいきます。塾に行かない子どもも、親からの監視と親から与えられた○○ゼミの教材や市販の教科書準拠問題集をひたすら答えを埋めることを強制され、学校や塾と同様教材をこなしていくだけです。

どこにいっても、自らの好奇心や探究心を持って学習に取り組むという本当に大切なことを身につける機会が奪われてしまっているのです。マークシートやタブレット学習に代表される、結果だけの学習に終始して、学習に大切なプロセスが疎かにされています。実は、親からも塾からも学校からも放置された子どもたちが一番深刻なのですが。

子どもと向き合い、対話によって、子どもの探究心や思考力を育てること、それこそが古代ギリシャからつづく職業人としての家庭教師(チューター)が求めてきたもの、教育の理念的な一番の方法なのです。ゆとり教育が非難されましたが、ゆとり教育の理念は非難すべきものではないと思うのです。むしろ、その理念は、教師にとって、しんどいゆとりのないものとなるはずのものだったの思うのです。

子どもから謙虚に学び、子どもとともに成長する親や教師が、 良い親であり良い教師であることには間違いありません。わたくしは、学校にも塾にも親にも、手抜きを感じて仕方がありません。未来を見つめ、夢ある未来を築く子どもを真剣に育てたいものだと思うのです。

それにしても、カッコイイからとかいって、子どもにあれもこれもと習い事をさせ、ペットのように服従させている母親が多くなりました。

「先生、ことわざにもあるでしょう。親以上に子どもは育たないものです。うちの子は本当によく頑張っていると、感心しています。」

ということを口癖にしていた親の子が、医師に弁護士になったりしました。

子に対して、正直に謙虚に温かく接した親のその姿を知っていれば、すべてその結果も納得できることなのです。

親も子どもから学び、また成長をするのです。

人のために役立ちたい

伊藤塾の司法書士の合格体験記の小冊子の中で、貧しい人のために役立ちたいという決意が書かれた一文に釘づけされました。

もう二十年も前のことですが、入院中に知り合った癌病棟の青年が、退院できたら、これからは人のために役立って生きたいと真剣そのものにわたくし語る、その姿に衝撃を打たれた、あの時を思い出しました。

あの時から、わたくしは、彼の夢を受け継ぎ、彼の夢を果たすために生きたいと願うことで、自分の病や迷いから打ち克つ道を見い出して、やっとここまで到ったのだと、そのとき実感していたのです。

あのときから、いろんな場で、あの時と、同じように、純粋そのものの青年に出会いました。そして、まじめに働く、その姿にも感動したのです。コンビニにも、介護施設にも、病院にも、そんな青年たちがたくさんいるのです。

人のために役立ちたい、あの青年の、素晴らしい思いが息づく社会に少しでも近づくようにしたい、そう思ってわたくしは生きてきたはずと、改めて立ち止まり、反省させられたのです。

出る順

出る順〇〇と題されたテキストや問題集がよくあります。

わたくしは、最初からそうしたテキストを使うことには余り賛成しません。試験全体の構造的な関係が捉えられなくなるからです。

試験全体の構造を捉え終えた後からなら効率的であるともいえるでしょうが。

簿記の学習で、簿記の仕組みや記帳の流れをつかまないで勉強するのは合理的ではありません。

かといって、そのものズバリ、全体構造講座なんて謳うものをみかけますが、そのコンセプトやよしとしても、その講座が、全体構造を捉えさせてくれるとは限らないことも事実です。

簿記の学習には、TACのスッキリのシリーズかサクッとわかるのシリーズを入門のテキストに薦めています。簿記の仕組みを構造的にしかもシンプルに示しているからです。商業高校や資格学校の下手な先生よりもわかりやすい教材といえます。

行政書士試験 ぜひ読んでおきたい本

行政書士試験は、法律の入門資格の試験ですが、おもしろい試験です。よく大学の法学部の定期試験や公務員試験になぞられます。試験委員にも、大学の有名教授がならび、あたかも司法試験の入門編の様相です。そのレベルをとらえての対策ができるかがポイントなのです。 試験の合格の秘訣はその特徴・特質に応じた対策をとることです。 定評のある法学部のテキストに目を通しておきましょう。そのままが出題されたことさえあります。

芦部信喜「憲法」」(東京大学出版会)

内田貴「民法ⅠⅡⅢⅣ」(東京大学出版会)

原田尚彦「行政法要論」(学陽書房)の三著作は特にお薦めです。

これらの本の基本の基本こそがこの試験の対策につながります。

試験はそれほどのものではありません。6割を正解すれば堂々の合格だからです。半分にも近い、4割も間違っても合格できるのですから大したものではありません。

それなのに、なぜか、あっちの基礎講座、こっちの基礎講座と渡り歩いて、いつまでも合格しない受験生が意外と多いのです。この試験は、いわゆるリーガルマインドを持ち合わせているかどうかの試験だと理解し、そのための対策をとることが、合格が一気に近づく試験だと、わたくしはアドバイスし、指導しています。

法律の基本の基本、法学の常識が試されているのです。見た目の低い合格率に惑わされることはありません。常識、基礎の基礎の知識を確実に習得すれば確実に合格できます。過去問を何問もするよりも、これらの本の本当に幹ともいうべき、基本の部分を理解することが合格の一番の近道なのです。

因みに、わたくしは,これらのテキストをさらっと読み、法学検定3級の行政コースを受け、行政書士の過去問は一問もせずに、一発合格しています。当日、試験開始には間に合いましたが、所用のため少々遅刻し、また、3問ほど解答できなかったのにです。

一度、腕試しに挑戦してください。もちろん、初回相談、初回指導無料です。

行政書士については、不動産法律セミナー2009年3月号から9月号まで(東京法経学院)に「行政書士試験合格後の話」として7回にわたって連載を書いています。